「声の正体」
自転車旅 Day 19
昨夜は遅くまで自転車に乗っていた。
親不知峠を抜けて、地図を眺めていると、何やら地ビールが飲める道の駅を発見! ちょっと内陸側に入り、遠回りなるが行ってみよう。美味しいビールでも飲んで緊張した身体を緩めたい、そう思った。
陽が暮れる前には着くつもりでいたが、最後の10キロがやたら長く感じる。思ったより身体は疲れていた。
そして、辺りがちょうど暗くなった頃、「道の駅 宇奈月」に到着。
はい、やってない。
あるあるとかいうやつです。
コロナだから5時で終わりだそうな。
Ohh No
とゆーことで、もすこし走ることに。
ご飯食べるとこも食糧もほとんどなかったし、何より喉がビールの妄想に侵されてたので助けてやりたかった。(大袈裟か?)
夜は走らないようにしてるけど、仕方ない。
知らない真っ暗な夜道を走るのは、やはりナイスじゃない。ガラスとか、小さな段差とか見えないし、神経使う。
しばらく、街灯もないようところを走っていると、小さな橋を登った辺りで下の方から音が聞こえた。
ん!? なんだ?
もう一度耳を澄ました。
すると、
「ウェイヨ〜」と聞こえた。
何だよ、ウェイヨ〜って。
ラッパーの言うあれか?
もう一度耳を澄ます。
(田んぼの方から)
「ウェイヨ〜」
まただ。
一体誰が?
「ウェイヨ〜」
なんか面白くなって
次のウェイヨ〜で、こっちからも叫んでみた。
「ウェイヨ〜」
すると、田んぼの方から
「ウェイヨ〜」
「ウェイヨ〜」
「ウェイヨ〜」
と聞こえた。
どうやら相手は1人ではないようだ。
きっとラッパーが3、4人でサークル組んで、即興してるサイファーだ。
そう思った。
こんな、田舎で熱いじゃないかyo yo!
暗いから姿は見えないけど、おそらくそこは田んぼかなんかだ。
yo yo!
あれ?
突然静かになった。
なので、今度はこちらから叫んでみた。
「ウェイヨ〜〜!!!」
そしたら
「ウェイヨ〜」
「ウェイヨ〜」
「ウェイヨ〜」
「ウェイヨ〜!」
やっぱりいるいる!
(想像して欲しい、僕は真っ暗など田舎道で、見えない方に向かって叫んでいる)
けど変だな。
yo yoって言っても返ってこない。
考えてみたらウェイヨ〜の時だけだ。
しかし、人数は増えてるな、明らかに。
すると、後ろからやっきた車が僕の前を左折した。
そして、曲がる時にちょうど、声のする方にライトが照らされた。
正体は奴等だった。
白い身体に角の生えたあれだ。
この辺では、こんな鳴き方をするらしい。
ウソだと思ったら確かめに行ってください。
「ウェイヨ〜」
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