「復活の兆しか」


パンガン島でのCIコンフェレンスも無事終わり、ようやく気持ちも落ち着いてきたところ。
なんせ21日間のWSの後に直結して2週間もコンフェレンスが続き、おまけに最後の3日間に自分のWSがあるというギフト付きだった。
もちろん英語だしダンサー向け、経験値は様々な人達の参加が予想されるので構成が難しく、プレッシャーもあった。
終わってみれば大盛況(と勝手に言わせてもらう)。反省点は沢山あるが、
みんなに楽しんでもらい、こちらとしても受け取ってもらった感がある。
自分としては、WS当日はもちろんだけど、当日までの準備がめちゃくちゃ楽しかった、というか、すごい勉強になった。
なんせ、即興軍団相手にやるんだから、どんな質問が飛んでくるか分からない。参加者にはオステオパスもいる。下手なこと言ったら突っ込まれるに決まってる😆
大体にして僕は、分かってる風な立ち振る舞いで適当な事を言ってることがほとんどなので、大事な時に恥をかくのを恐れている。
なので今回は、WSに向けて必要そうなことを沢山下調べし、こんな事になるだろうと予め日本から持ってきていた様々なテキストブックを元に復習に励んだのだった。
新しいことを習うのも良いが、人に伝える(共有する)為に、今あるものを学び直すということは、なんて価値のあることだろう!
曖昧な理解や、自分の中だけで分かっていた事を言葉にしてみる、伝える方法を考えることで、だんだん自分自身が形どられていくような感覚だ。
何故なら僕にとってWSは一つの表現方法で、あくまで自分の経験からくる理解と問い、好奇心を元にイメージを構成していくからだろう。
出来てきたWSのストーリーと、自分自身のストーリーが次第に交差していき、こんな感じなら良いかも、と思えるものが出来ていく。
しかし、僕の性格上?、そこには良くも悪くも沢山の余白が残ったまま当日を迎えるので、考え方によっては不安やプレッシャーにもなるけれど、予期しない展開は様々な扉を開けてくれる可能性に満ちている。
だから、大袈裟かもしれないが、WSは僕にとってひとつの作品だ。
当日ライブで出来上がっていくような、ある意味エンターテイメント。
僕は感動する経験がしたいし、そんな経験を共有したい、突き詰めるといつもそこに辿り着く。
もちろんそこには時間的な制限や、商売的なことも絡んでくるのだけど、出し惜しみせず、且つスペースを埋め尽くさず、目一杯やりたい。
今回は準備したことの半分ぐらいしかやらなかったし、好評だったので、また次の企画を進めたいと思っています。
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さてさて、冒頭に「復活の兆し」と書いたが、それは自分自身の事だ。
何にも面白くないぐらい不調だった。
絶不調だ。
それのピークはおそらく先月の中頃だったような気がするが、今年始まってからずっと気持ちが上がらなかった。
つまりタイに来てから、ずっとそんなだった。
急に大勢の仲間と毎日会い、これでもかという程に毎日身体の接触があると、望んでいたにも関わらず抵抗している自分の心に気づいた。
それもそうだ、なんせコロナ禍の日本に15ヶ月いたんだから無理もない。
スキンシップとフレンドシップは、自分の予想を遥かに越えて、自身に強烈なインパクトを与えていたみたい。
基本的にエモーショナルだった。
そして、もう一つの現実はフィジカル的な不調。
肩の怪我をしたのが約2年前。
中々治らないのをみてリハビリに励んでいたところ、更に痛めてしまったのが1年前。
そして、おそらくそれが四十肩的症状を誘発して、右の首筋から手首にかけて酷いブロックがかかってしまった。
今日もすこぶる動きが悪い。
そんなこんなで、ダンスを本格的にやるのは無理があった。
分かってたのに始めたんだよね、
今思えば。
だもんで、自由に動けないことにストレスを感じ始め、次第に接触を通したダンスに自信をなくし、恐怖心を抱くようになってしまった。
一ヵ月以上続くダンスバブルの中で、挫折感を感じていた。
満を持してせっかく日本からやってきたのに、踊れないなんて!
これなら遠くで見てる方が気が楽だと思った。
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コンフェレンスが始まり、程なくしてロシアがウクライナを攻め始めた。
実はパンガン島にはウクライナとロシアからの出身者が沢山いる。
コンフェレンスに参加している仲間もいたし、全然他人事ではなかった。
こんな状況の中でのダンス、人との関わり、タッチ。
改めて、自分の今いる瞬間に感謝すると共に、ここで何が出来るか考え始めた。
答えは割と直ぐに返ってきたように思う。
それは、今やってることから何も外れていなかった。
2011年の東日本大地震の直ぐ後、僕は避難所にいた。
そこで「触れる」事が始まったんだ。
今も全く同じ気持ち。
WSはそれを表現する絶好の機会になった。
そして今、パンガン島在住のウクライナ人向けにフリーセッションを始めました。
浮き気味だった自分の足を、もう一度着地させるため、毎日4時間歩き始めた。
May you be calm
May you be free from all suffering
One step of peace is from within🙏
読んでくれてありがとう!
Photo Sasha & Dolores

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